無制限って本当?ソフトバンクのポケットWiFiを徹底解説!

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こんにちは!WiMAX比較.com編集部です。
今回は、無制限で使えるソフトバンクのポケットWiFiを探している方に向けて、以下4点を調査しました。
- 端末の種類と料金
- 通信エリア(回線)
- 通信速度
- 契約プランとプランの料金
調査の結果、結論からお伝えすると、データ容量無制限のプランは現在存在しないことがわかりました。(ソフトバンクのポケットWiFiは通信エリアや通信速度に関しては申し分ないスペックです!)
当ページでは、上記のソフトバンクのポケットWiFiに関する調査内容について、記事の前半部分で詳しく解説していきます。
そして、記事の後半では、代替案として「無制限で利用できるソフトバンクのホームルーターとポケットWiFi」をご紹介します。
「まずはソフトバンクのポケットWiFiについて知りたい方」はそのまま第1章から、「無制限で利用できるWiFiをお探しの方」は第3章のソフトバンクエアーの情報からご確認いただくのがおすすめです!
ソフトバンクのポケットWiFiに関する基礎知識

ここでは『ソフトバンク(Softbank)のポケットWiFiとはどのようなものか』を簡単に説明します。
ポケット型WiFiを選ぶうえで重要な『端末料金』、『エリア』、『速度』ご紹介するので、一緒に見ていきましょう。
2022年現在、ソフトバンクで発売されているポケットWiFiは以下の3種類。
- A101ZT
- A004ZT
- 802ZT
最新の端末はZTE製のA101ZTです。
A101ZTは大容量バッテリーを搭載しており、約9時間の連続通信が可能。過去ソフトバンクのポケットWiFiに搭載されていたフルセグのテレビチューナー機能は撤廃されていますが、代わりに5G通信機能が加わっています。
気になる A101ZTの端末料金は28,800円(税込)です。他社のポケット型WiFiと端末料金を比較すると以下のとおり。
ポケット型WiFiの端末料金比較
ポケット型WiFi /ポケットWiFi |
端末料金 |
---|---|
ソフトバンク(softbank) | 28,800円 |
ドコモ(docomo) | 35,640円 |
au | 21,780円〜 |
Ymobile | 10,800円 |
WiMAX | 0円〜※ |
このように、ソフトバンクのポケットWiFiは他社と比較すると決して安くありません。Y!MobileやWiMAXのポケット型WiFiと比較すると高いほうであると言えます。
次にソフトバンクのポケットWiFiのスペック面(エリア・速度)を見ていきましょう。
ソフトバンクの通信エリア
ポケット型WiFiを通信エリア外で利用すると、電波が全く届かずネットへの接続・通信ができません。そのため、通信エリアの確認はポケット型WiFiを選ぶ上で1番重要です。
ソフトバンクのポケットWiFiは、ソフトバンクの携帯電話と同じ通信網を利用しているため、カバーしているエリアは広く、余程の山奥ではない限りはつながります。
ちなみに、都市部ではどこのキャリアも大差ないのですが、地方に行くと繋がりにくかったり、圏外になるキャリアも出てきます。そんななか、ソフトバンクの通信網は国内を幅広く網羅しており、繋がりやすさはトップクラス。
そのため、「ソフトバンクは他のポケット型WiFiよりも繋がらないのではないか?」といった心配は不要です。
ソフトバンクのポケットWiFiの速度
続いてはソフトバンクの通信速度を他社と比較しましょう。通信速度は高速であればあるほど良いとされています。
ポケット型WiFiの通信速度比較
ポケット型WiFi | 最大通信速度(下り) |
---|---|
ソフトバンク(softbank) | 2.4Gbps |
ドコモ(docomo) | 4.2Gbps |
au | 4.1Gbps |
Ymobile | 988Mbps |
WiMAX | 2.7Gbps |
ソフトバンクの最新ポケットWiFiである『Pocket WiFi A101ZT』であれば、下り(ダウンロード)の最大速度は2.4Gbpsです。
旧機種である「802ZT」は988Mbps、Huwawei製の「601HW」は612Mbpsですので大幅に通信速度が向上しています。
しかし、この数字はあくまで理論値。『ソフトバンクのポケットWiFiは、最高の通信環境であれば、この速度まで出る可能性がありますよ』という数字です。
エコカーがCMで宣伝されているほど燃費が良くないのと同様に、通信においても理論値の速度が出ることは基本的にはありません。
そのため、重要なのは「実際にどれくらい出るのか?」という実測値。ソフトバンクのポケットWiFiの場合、平均は20Mbpsだと言われています。
ちなみに、安定した通信速度を必要とするHD動画(超高画質)の視聴でも5Mbpsもあれば十分。また、他社のポケット型WiFiの実測値も同じくらいのため、ソフトバンクのポケットWiFiが遅いわけではありません。
ここまでは、ソフトバンクのポケットWiFiがどのようなものかを簡単に説明してきました。
次項では、無制限のポケット型WiFiを探しているあなたが最も気になるであろう、ソフトバンクの容量プランと料金を解説します。
【無制限?】ソフトバンクポケットWiFiの3つのプランと料金

冒頭でもお伝えしたとおり、2023年2月現在、ソフトバンクのポケットWiFiにデータを無制限で利用できるプランは存在しません。
「通信速度と利用エリアは申し分ない。でも無制限じゃないから全然容量使えない!」
契約してからこんな状況にならないためにも、無制限のポケット型WiFiを使いたい方は、ここだけは飛ばさずに読んでください。
データ通信量に応じた3つのプランを確認
ソフトバンクを始めとした3大キャリアのプランは頻繁に容量や料金、利用条件が変わります。
かつてはソフトバンクのポケットWiFiでは「メリハリプラン」や「ミニフィットプラン」というものが提供されていましたが、現在では申し込みを受け付けていません。
現在ソフトバンクのポケットWiFiには、大きく分けて以下の3種類のプランがあります。
- データ通信専用50GBプラン
- データ通信専用3GBプラン
- データシェアプラン
それぞれのプラン内容を比較してみましょう。
プラン名 | データ通信専用 50GBプラン |
データ通信専用 3GBプラン |
データ シェアプラン |
---|---|---|---|
通信容量 | 50GB | 3GB | スマホプランに応じる |
月額料金 | 5,280円 | 1,408円 | 1,078円 |
データ通信専用50GBプラン
ソフトバンクのポケットWiFiで最も無制限に近いのがこの「データ通信専用50GBプラン」。月間で50GB利用できます。50GBがどのくらいかというと、YouTubeの高画質動画(720p)が約50時間視聴できる容量です。1日1.5時間程度であれば毎日高画質で動画を見ることができる計算になります。
ただし、データ通信専用50GBプランは無制限ではありません。50GB使い切ってしまうと通常のスマホと同様、通信速度が128Kbpsまで制限されます。
通信制限時の128Kbpsは、かなり低速です。スマホで経験がある方も多いのではないでしょうか?LINEのメッセージですら送るのに少し時間がかかりますし、動画にいたっては全く見れません。
ソフトバンクのポケットWiFiの最大容量はこちらのプランになります。そのため、無制限のものを求めている方には、全くおすすめできません。
その他2つのプランは下記をご覧ください。
- データ通信専用3GBプラン(※クリックで開きます)
(※タップで開きます) -
データ通信専用3GBプランは毎月3GBまでしかデータが使えません。しかし、基本月額料金が安く、契約から5年間の間は毎月990円で利用できます。
動画などを見てしまうとあっというまに使い切ってしまうデータ量ですが、基本的には自宅のWiFiやスマホで用途が足りている方、外出先でたまにパソコンを使う場面がある方にはお手頃なプランといえるでしょう。
さらに、今なら契約から3ヶ月間は無料で利用できます。
- データシェアプラン(※クリックで開きます)
(※タップで開きます) -
ソフトバンクユーザーであれば、携帯電話の料金に1,078円/月をプラスすることでポケットWiFiが使えるプラン。しかし、こちらも他のプランと同様に容量が無制限ではありません。
このプランは、ソフトバンクで契約しているスマホのデータ量をポケットWiFiとシェアするもの。すなわち、無制限どころか、通信容量が増えることもありません。
スマホのデータ容量が50GBであれば『その50GBをスマホとポケットWiFiの両方で分けて使ってください』ということです。
つまり、『通信容量をシェアすること』に毎月1,078円を払うことになります。
プランに関してのまとめ
無制限のポケット型WiFiを探しているあなたが欲しいのは、『無制限の通信容量』のはず。ソフトバンクが提供するポケットWiFiのプランは全て『無制限の通信容量』を使うことはできません。
そのため、ソフトバンクのポケットWiFiは、無制限のポケット型WiFiを探しているあなたにおすすめできません。
しかし、「無制限で使えるWiFiを艇に入れて、快適な通信環境を整えたい!」という方も、まだ希望を捨てる必要はありません。「ソフトバンクのポケットWiFi」であることを条件から除けば、無制限でWiFiを利用できる選択肢は2つあります。
ソフトバンクエアー(SoftBank Air)であれば無制限で利用可能
「実は室内でのみ使えればいい。持ち運べるポケット型WiFiである必要はあまりない。」
このような方であれば、ソフトバンクエアーも一つの選択肢として検討してみましょう。 ソフトバンクエアーはコンセントに挿すだけで即日で使用可能。
通信容量は無制限で使えてポケット型WiFiの「データ通信専用50GBプラン」より安いため、自宅用WiFiとして在宅勤務で利用する方、また光回線の工事ができない一人暮らしの方には非常におすすめできる選択肢です。
ソフトバンクエアーについては次の章でもう少し詳しく見ていきましょう。
「実は室内でのみ使えればいい。持ち運べるポケット型WiFiである必要はあまりない。」
このような方であれば、ソフトバンクエアーも一つの選択肢として検討してみましょう。 ソフトバンクエアーはコンセントに挿すだけで即日で使用可能。
通信容量は無制限で使えてポケット型WiFiの「データ通信専用50GBプラン」より安いため、自宅用WiFiとして在宅勤務で利用する方、また光回線の工事ができない一人暮らしの方には非常におすすめできる選択肢です。
ソフトバンクエアーについては次の章でもう少し詳しく見ていきましょう。
反対に「外出時も無制限にインターネットを使えるポケット型WiFiを探している方」はソフトバンクエアーは向かないでしょう。ソフトバンクエアーは違うと感じた方は以下のリンクからスキップが可能です。
容量無制限で使うならソフトバンクエアー(SoftBank Air)もあり!

ソフトバンクエアーは自宅など、固定の場所でコンセントに挿して使用するいわゆる据え置き型のホームルーター。光回線のような開通工事が不要で、コンセントに挿すだけで使えるのが魅力です。
そして、ソフトバンクエアーの特長の一つが容量無制限で使えること。ポケット型WiFiは月100GBや150GBなど、大容量とはいえ上限が設けられているのが一般的ですよね。しかし、ソフトバンクエアーなら残りのギガ数を気にしながら使う必要もありません。
また、ソフトバンクエアーは他のホームルーターと比べて安く利用できるというのも嬉しいポイント。ソフトバンクエアーの代理店であるモバレコエアー(モバレコAir)から申し込めば、月額料金2,167円から最安値で利用可能です。
ポケットWiFiの「データ通信専用50GBプラン」より安いため、持ち運びの必要性がなければ、ソフトバンクエアーも非常におすすめできる選択肢といえるでしょう。
SoftBank Airのおすすめポイント
- 容量無制限なので月間の消費量を気にせず使える
- 工事不要でコンセントに挿すだけなので手軽
- ソフトバンクのポケットWiFiの「データ通信専用50GBプラン」より安い
以上のことから、ソフトバンクエアーは自宅用WiFiとして在宅勤務で利用する方、また光回線の工事ができない一人暮らしの方には非常におすすめです。手軽にWiFi環境を整えたいという方にも魅力的な選択肢でしょう。
家庭用の無制限WiFiを探している方はこちらも検討されてみてはいかがでしょうか?
とはいえ、やっぱり「室内だけでなく、持ち運んで使いたい」という方、外出先でも無制限の通信がしたいという方もいらっしゃるはず。
そこで、次章では本当に無制限で使えるポケット型WiFiの選び方を解説します。
【WiMAX】おすすめの無制限ポケット型WiFiとは

「ソフトバンクのポケットWiFiに速度制限あるなら、他のポケット型WiFiにもあるのかな?」
無制限のポケット型WiFiを探しているあなたもこのように思われていませんか? 正直な話をすると、ソフトバンクのポケットWiFiが無制限では無かっただけで、業界全体では容量が無制限のポケット型WiFiも存在します。
ポケット型WiFi業界で非常に人気の高いWiMAXが、無制限ポケット型WiFiの典型的な例の1つでしょう。 WiMAXとはUQコミュニケーションズが提供するモバイルWiFiのこと。
以前はWiMAXギガ放題プラスプランにて、3日で15GBまでという制限が存在していました。
しかし、2022年2月1日以降3日で15GBの制限が撤廃され、無制限で大容量通信が利用できるようになりました。
以下は2022年1月以前の内容となります。最新情報について知りたい方はこちらからスクロールできます。
しかし、2022年2月1日以降3日で15GBの制限が撤廃され、無制限で大容量通信が利用できるようになりました。
以下は2022年1月以前の内容となります。最新情報について知りたい方はこちらからスクロールできます。
【実質無制限である理由その1】通信制限後の速度
注目して欲しいのは通信制限後の速度。 各社のポケット型WiFiの通信制限後の速度をまとめたのがこちらの表になります。
ソフトバンク | 128Kbps |
---|---|
WiMAX | 1Mbps(1,000Kbps) |
WiMAXは通信制限後でも1Mbpsの速度が出ます。ソフトバンクの通信制限では128Kbpsなので約8倍の差があります。
ちなみに、0.5MbpsあればYouTube等の動画視聴は可能です。つまり通信制限後でも1MbpsのWiMAXは、通信制限に掛かっていても遅すぎると感じることはないでしょう。
【実質無制限である理由その2】元々が超大容量
そもそも『3日で15GB』は相当緩い制限。以下の表は15GBでできることをまとめたものです。
LINEの音声通話 | 約555時間 |
---|---|
LINEのビデオ電話 | 約32時間 |
YouTube等のHD動画(720p) | 約10時間 |
容量を多く消費する代表例のHD動画(超高画質)ですら、約10時間も視聴可能。WiMAXはそもそもの容量が非常に大きく、余程のことが無い限り、通信制限に掛かることは無いでしょう。
つまり、WiMAXはそもそも超大容量であるのに加え、通信制限にかかっていても動画が視聴可能。この2点から、業界で人気のWiMAXは実質的に無制限と言えるでしょう。
まとめ

ここまで、「無制限で利用できるポケット型WiFi」として業界で1番有名なWiMAXを例に紹介しました。今回の例はWiMAXでしたが、容量無制限のポケット型WiFiはWiMAXだけではありません。
「実質無制限」のポケット型WiFiでは他にもY!mobile(ワイモバイル)のポケットWiFiがあります。
最近ではクラウドSIMを利用する「Mugen WiFi」や「THE WiFi」のようなポケット型WiFiが大容量モバイルWiFiとして登場し話題となりました。(過去に、完全無制限のポケット型WiFiは通信障害や回線のパンクが影響し、多くのサービスで新規受付を停止しています。)
無制限のポケット型WiFi業界はまさに「戦国時代」。キャンペーンによる割引や、端末を無料でレンタルするなど、安いポケット型WiFiが次々と登場しています。
「ソフトバンクのポケットWiFiは無制限ではないしそんなに良くなかったけど、どのポケット型WiFiならば本当におすすめ?」
そんな悩みをお持ちのあなたのために、当サイトでは先程ご紹介したWiMAXを含め、無制限で利用できるポケット型WiFiを徹底的に比較し、おすすめのポケット型WiFiを紹介しています。
無制限かどうかに加え、料金や速度等の性能も完全に網羅。あなたが本当に求めているポケット型WiFiを、当サイトで見つけていただけたら幸いです。
※ポケットWiFi(ポケットワイファイ)はソフトバンクの登録商標です。当サイトではソフトバンクのポケットWiFiを含むモバイルWi-Fiルーターの総称は「ポケット型WiFi・モバイルWiFi」として記載しています。