WiMAXのLTEオプション「ハイスピードプラスエリアモード」は無料で使える?
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WiMAXの契約を検討中に、LTEオプションという言葉を目にしてこのページに訪れた方も多いのではないでしょうか。
WiMAXに関する言葉には、様々な専門用語があり、難しいイメージもありますよね。
筆者も最初はわからないことばかりだったのですが、こういった専門用語を理解することで、インターネット環境の改善に役立ち、より快適にWiFiを使えるようになりました。
そこで当ページでは、「WiMAXについてあまり詳しくない」方にもわかりやすく、WiMAXのLTEオプションに関する以下のポイントを紹介していきます。
- LTEオプションとは?
- LTEオプションのメリットやデメリット
- LTEオプションはどんな時に使うべきか
- LTEオプションの契約・解約について
それではさっそく見ていきましょう。
【3月最新ニュース】
「WiMAX 2+」の端末が品薄に!
主流は「WiMAX +5G」へ
その一方で、2021年4月よりサービスを開始した「WiMAX +5G」を取り扱うプロバイダが急増中。WiMAX +5Gはスペックや繋がりやすさなどの面でこれまでのWiMAX 2+を大きく上回り、間違いなく今後の主流となります。
上記のような「入れ替わり」の時期なので、当サイトでは全WiMAXプロバイダを毎日調査し、「WiMAX 2+」「WiMAX +5G」の取り扱い状況を1つの記事にまとめました。
「駆け込みでWiMAX 2+を契約したい」「新しいWiMAX +5Gについて気になる」方は、下記の特集ページを是非ご一読ください!
【3月最新ニュース】
「WiMAX 2+」の端末が品薄に!主流は「WiMAX +5G」へ
低価格かつ実質無制限利用できることで2013年以降人気を集めた「WiMAX 2+」。ですが、現在各プロバイダでWiMAX 2+端末が品薄となり、既に在庫切れのプロバイダもあります。
その一方で、2021年4月よりサービスを開始した「WiMAX +5G」を取り扱うプロバイダが急増中。WiMAX +5Gはスペックや繋がりやすさなどの面でこれまでのWiMAX 2+を大きく上回り、間違いなく今後の主流となります。
上記のような「入れ替わり」の時期なので、当サイトでは全WiMAXプロバイダを毎日調査し、「WiMAX 2+」「WiMAX +5G」の取り扱い状況を1つの記事にまとめました。 「駆け込みでWiMAX 2+を契約したい」「新しいWiMAX +5Gについて気になる」方は、下記の特集ページを是非ご一読ください! |
WiMAXのLTEオプション:ハイスピードプラスエリアモードとは
まずは、WiMAXのLTEオプションの基本についてみていきましょう。LTEオプションとは、「ハイスピードプラスエリアモード」という通信モードが使えるようになるオプションです。このLTEオプションを利用することで、WiMAXのメイン回線であるWiMAX2+に加えて、au4GLTE回線が併用できます。
このLTEオプションの特徴を一言でいうと、「これまで圏外だったエリアでも繋がりやすい!」こと。
UQWiMAXの公式ページでは、人口カバー率「99%超との記載があり、これまで電波が入らなかった地方や地下鉄エリアでも、インターネットが繋がることが期待できます。
WiMAX2+回線とau4GLTE回線の通信可能エリア比較 |
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主に日本海側や山岳部のエリアを比較すると、au4GLTE回線の通信可能エリアが広いことがわかりますね。
LTEオプションは、エリアを選ばずWiMAXを使いたい人や、WiMAX2+回線が不安定と感じている人には、メリットのあるオプションでしょう。
ちなみにこのLTEオプションは、どのWiMAXプロバイダでも提供されているオプション。申し込みは必要なく、WiMAX端末の設定を切り替えるだけで利用可能です。
※LTEとは
LTEとは、携帯電話用の通信回路規格です。WiMAXのau4GLTE回線は、auと同じ「4G LTE」の電波を使った回線。LTEが使える機種は、au4GLTEに対応している端末のみで、現在はWX06、W06、WX05、L02などの端末で利用可能です。
LTEとは、携帯電話用の通信回路規格です。WiMAXのau4GLTE回線は、auと同じ「4G LTE」の電波を使った回線。LTEが使える機種は、au4GLTEに対応している端末のみで、現在はWX06、W06、WX05、L02などの端末で利用可能です。
WiMAXのLTEオプションは3年契約で無料で使える
このギガ放題プランおよびライトプランで利用できるLTEオプションですが、WiMAXの主流の契約プランが3年となった今、別料金なしで使えるのが当たり前となりました。2年契約の場合は一部変わらず有料ですが、「WiMAXを確実に3年使える」方にはありがたい無料オプションです。
LTEオプションが無料のプロバイダと契約プラン例(全て3年契約) | |
---|---|
Broad WiMAX | ギガ放題プラン/ライトプラン |
GMOとくとくBB | ギガ放題プラン/7GBプラン |
JPWiMAX | ギガ放題プラン |
ここまで読んだあなたは、「LTEオプションは無料だから、積極的に使おう!」と思っているかもしれません。しかし、このLTEオプションには、いくつか注意したいデメリットがあります。
ハイスピードプラスエリアモード利用時に注意したい3つのデメリット

LTEオプションは、多くのプロバイダで3年契約をすれば無料で使えるとお伝えしました。しかし、以下のようなデメリットがあります。
- デメリット1:ギガ放題プランでも7GBまでの制限対象になる
- デメリット2:3年契約プランは途中解約すると解約手数料がかかる
- デメリット3:「3日10GB」を超えるとau4GLTE回線も速度が制限される
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット1:ギガ放題プランでも7GBまでの制限対象になる
こちらは、LTEオプションを利用するなら絶対に押さえておきたいポイントです。
WiMAXの旧プランであるギガ放題プランですが、このギガ放題プランを契約していても、au4GLTE回線の当月データ通信量が7GBを超えると128Kbpsに速度制限されてしまいます。
128Kbpsは、LINEやメールのやりとりがやっとできるくらいの速度。「無制限でさくさくインターネットを使いたい」とギガ放題プランを契約しても、速度制限にかかってしまっては元も子もありません。
LTEオプションは広いエリアで繋がる便利さはありますが、7GBを超えないよう注意が必要です。
※速度制限回避のために
最速のWiMAXルーターW06では、通信モードの自動切り替え機能があります。ハイスピードプラスエリアモードの上限設定を6.9GBにしておけば、7GBを超える前に自動でWiMAX2+回線(ハイスピードモード)へ切り替えが可能です。
最速のWiMAXルーターW06では、通信モードの自動切り替え機能があります。ハイスピードプラスエリアモードの上限設定を6.9GBにしておけば、7GBを超える前に自動でWiMAX2+回線(ハイスピードモード)へ切り替えが可能です。
デメリット2:3年契約プランは途中解約すると解約手数料がかかる
「絶対にWiMAXを3年間使う自信がある」方はいいですが、LTEオプションが無料だからといって、3年契約を選ぶのは危険かもしれません。
3年契約プランは、契約期間の更新月、もしくはその翌月以外で解約をすると、解約料金がかかってしまいます。
解約料金の価格帯はプロバイダによりますが、1〜2万円程度が目安。
3年契約プランは無料でLTEオプションが使えますが、「3年未満で契約解除すると解約料金がかかる」デメリットがあることも覚えておきましょう。
デメリット3:「3日10GB」を超えるとau4GLTE回線も速度が制限される
ギガ放題プランの場合、通信量が3日で10GBを超えると、翌日18:00〜2:00まで1Mbpsの速度制限がかかります。この制限期間中は、au4GLTE回線も1Mbpsに速度制限されてしまいます。
3日10GBの制限対象は、WiMAX2+回線とau4GLTE回線の合計利用量が10GBを超えた場合。そのため、「WiMAX2+の使用量が10GBを超えそうになったら、LTEに切り替える」ことはできません。
通常利用では3日で10GBを超えることはほぼありませんが、LTEオプションも同じく制限対象であることも覚えておきましょう。
こんな時に使おう!au4GLTE回線の賢い使い方

LTEオプションは、ほとんどのWiMAXプロバイダにおいて、3年契約をすれば無料で使えるオプションです。しかし、7GBを超えると速度制限されるデメリットがあります。
そこで、速度制限にかからず無制限でWiMAXを使い続けられるように、「au4GLTE回線の使うべきタイミング」についてまとめました。
au4GLTE回線の使いどころ
- 移動中で、WiMAXの通信環境が安定しないとき
- 地方などでWiMAX2+が圏外のとき
- 地下や建物内でインターネットが繋がりにくいとき
以上のように、au4GLTE回線は最低限だけ利用し、こまめに通信モードを確認することで7GBを超えないようにしましょう。
LTEオプションは7GBの制限を超えなければ、とても使えるオプションです。賢く使い、より快適にインターネットを楽しみましょう。
なお、WiMAXのルーター端末W06には、一定の通信量を超えると自動でWiMAX2+の回線に切り替える機能があるので、安心してWiMAXのLTEオプションを利用できますよ。
オプションの解約について
3年契約以外のプランを契約していて、有料でLTEオプションを利用する場合は、「LTEオプションは解約はできる?」「解約方法が知りたい」方もいますよね。LTEオプションは利用した月だけ料金が発生する仕組みです。解約したい場合は、当月末までに「ハイスピードプラスエリアモード」から「ハイスピードモード」に設定を変更するだけでOK。これで翌月に料金を請求されることはありません。
LTEオプションは申し込みや解約手続きは必要なく、WiMAX端末から設定を変更するだけで利用可能なオプションです。
WiMAXのLTEオプションは速度制限に注意して賢く使おう
改めてWiMAXのLTEオプションについてまとめると...- LTEオプションとは、WiMAX2+に加えてau4GLTE回線が併用できるオプション
- au4GLTE回線が使えることで、これまで圏外だったエリアでも繋がりやすい
- LTEオプションはWiMAXの3年契約プランで無料で使える
- 月7GBの制限があるため、使用時は速度制限に注意する
このようになります。
LTEオプションは、WiMAX2+回線だけだと繋がりにくい時にはおすすめのオプションです。しかし月7GBまでの制限があるため、au4GLTE回線で動画やインターネットTVを観るのはあまりおすすめできません。
LTEオプションの利用は必要最低限にして、自動切り替え機能を使ったり、こまめに通信量を確認して速度制限を回避しましょう。
ここまでWiMAXのLTEオプションを紹介してきました。そんなWiMAXはどのプロバイダでも、LTEオプションの内容は同じで、違うのはキャンペーンや割引を含む実質負担する月額料金です。
現在WiMAXの契約を検討中の方は、最新のWiMAXプロバイダを比較した下記のページも併せてご覧ください。