テザリングは、ポケット型WiFiやモバイルルーターなしで複数台の端末をWi-Fi接続できる、便利な機能です。
テザリングはインターネットの使用頻度が低い方にはおすすめですが、通信量が多い方や使用頻度が高い方はポケット型WiFi(WiMAX)のほうがおすすめです。
当ページでは、上記の理由を、テザリングのメリット・デメリットやポケット型WiFiとの比較を踏まえて解説します。(記事後半で解説)
記事の前半では、テザリングについて詳しく知りたい方のために、テザリングの3つの接続方法や、iPhoneとAndroidでの設定方法、接続できないときの対処法をわかりやすく紹介します。
テザリングの利用を検討している方は、ぜひご覧ください。
【目次】
テザリングとは?機能をわかりやすく解説!
テザリングとは、スマートフォン(スマホ)のデータ容量をパソコンやタブレットなどに共有し、インターネットに接続する機能のこと。
英語でtetheringと表記され、繋ぎとめるという意味があります。
テザリング機能を使うと、スマホがモバイルルーター(ポケット型WiFi・モバイルWi-Fi)の代わりになり、場所を選ばずにインターネット接続できるのが特徴です。
テザリングには3種類の接続方法があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるので、次章で確認します。
3種類の接続方法
テザリングの接続方法は以下の3通りです。
テザリングの接続方法
テザリングの接続方法を順番に確認します。
Wi-Fiテザリングとは
Wi-Fiテザリングとは、スマホからWi-Fiの電波を飛ばして、パソコンやタブレットなどの端末に通信を共有する方法です。Wi-Fiとは
- 無線LANの一種で、パソコンやスマホ、タブレットなどのネットワーク対応機器をインターネット接続する技術のこと。
このWi-Fiテザリングが、最も一般的なテザリング方法として知られています。
WiFiテザリングは、WiFiの届く範囲内でパスワードを入力すれば誰でもインターネット接続できてしまうので、不正利用されないようパスワードの管理を徹底しましょう。
Wi-Fiテザリングのメリット
- Bluetoothテザリングよりも通信速度が速い
- 複数台接続できる
Wi-Fiテザリングのデメリット
- スマホのバッテリー消費が激しい
- 第三者から不正利用される可能性がある
USBテザリングとは
USBテザリングとは、USBケーブルを介してインターネット接続する方法です。有線接続のため通信速度が安定し、セキュリティ面も安全です。
USBテザリングのメリット
- 有線接続のため通信速度が安定する
- スマホを充電した状態でテザリングできる
- セキュリティ面が安全
USBテザリングのデメリット
- USBケーブルを持ち運ぶ必要があり手間になる
- テザリング接続できるのは1台のみ
Bluetoothテザリングとは
Bluetoothテザリングとは、Bluetoothを介してスマホとパソコンなどの端末をペアリングし、インターネット接続する方法。Bluetooth(ブルートゥース)とは、通信規格の一種でBluetooth SIG, Inc. USAの登録商標です。
Bluetoothを利用すると、10メートル以内の近距離なら無線で通信可能になります。ちなみに、Wi-Fi接続対応のイヤホンやマウスのほとんどにBluetoothが搭載されています。
Bluetoothテザリングの際は、事前にスマホとのペアリングが必要です。ペアリング時はパスコードを求められるため、第三者から不正に接続される可能性が低いテザリング方法です。
Bluetoothテザリングのメリット
- 3通りのテザリング方法の中で最もバッテリー消耗が少ない
- 不正利用される可能性が低い
Bluetoothテザリングのデメリット
- 通信速度が遅い
以上が3種類のテザリング方法です。続いて、上記で紹介した3種類のテザリング設定方法をiPhoneとAndroidに分けて解説します。
簡単!テザリングの設定方法
iPhoneのテザリング方法
まずはiPhoneのテザリング方法を解説します。Wi-Fiテザリングの設定方法
Wi-Fiテザリングでは、スマホ(iPhone)側の設定とテザリングで接続したい端末側の設定が両方必要です。
スマホ(iPhone)側の設定
テザリングで接続したい端末側の設定
- 「設定」→「モバイル通信」→「インターネット共有」の順でタップ
- 「他の人の接続を許可」をオンにする
- Wi-Fiのパスワードをメモするか、任意のパスワードに変更する
テザリングで接続したい端末側の設定
- パソコンやタブレットなどの接続したい端末でWi-Fi設定を開き、自身のiPhoneを選択
- メモしていたパスワードを入力
- 接続完了(テザリング中はiPhoneの左上が帯状に青くなります)
USBテザリングの設定方法
- テザリングを利用する端末にiTunesをインストールしておく
(iTunesがインストールされていないとUSBテザリングできないため) - USBケーブルでスマホと接続したい端末をつなぐ
- 「このコンピュータを信頼しますか?」が表示されたら「信頼」をタップ
Bluetoothのテザリング設定方法
- iPhoneで「設定」を開き「Bluetooth」をオンにする
- 接続したい端末で自身のiPhoneを検出する
Androidのテザリング設定方法
ここからは、Androidでのテザリング設定方法を解説します。機種によって記載の設定方法とは異なる場合があるため、ご注意ください。Wi-Fiテザリングの設定方法
スマホ(Android)側の設定
テザリングで接続したい端末側の設定
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「アクセスポイントとテザリング」の順でタップ
- 「Wi-Fiテザリング」をタップし、ネットワーク名とパスワードを設定
- 画面を一つ戻り「Wi-Fiテザリング」がオンになっていれば完了
テザリングで接続したい端末側の設定
- パソコンやタブレットなどの接続したい端末でWi-Fi設定を開き、自身で設定したネットワーク名をクリック
- パスワードを入力
USBテザリングの設定方法
- AndroidとパソコンをUSBケーブルでつなぐ
- スマホの画面上部から下にスワイプし、クイック設定を表示する
- USBテザリングをオンにする
Bluetoothテザリングの設定方法
AndroidでBluetoothテザリングをする際は、事前に接続したい端末とAndroidをペアリングします。- Androidの「設定」→「機器接続」→「新しい機器とペア設定する」をタップ
- Androidに接続したいデバイス名が表示されたらタップ
- 設定コードを求められたら時間を置かずに入力
- ペアリング後「設定」→「ネットワークとインターネット」→「テザリング」の順でタップし、「Bluetoothテザリング」をオンにする
以上がiPhone・Androidのテザリング設定方法です。
上記の通り設定してもテザリングできない場合は、次章で解説する対処法を試してみてください。
テザリングできないときの対処法
テザリングできない、繋がらないときの対処法を接続方法別に紹介します。
テザリングできない・繋がらないときの対処法
Wi-Fi接続できない場合はAPN設定が正しいか確認する
APNとはアクセスポイント名のことで、正しく設定されていないとテザリングできません。Wi-Fiテザリングで繋がらない場合は、携帯電話事業者が推奨するAPNになっているか確認しましょう。携帯電話事業者が推奨するAPNは、各社のホームページから確認できます。ここでは、スマホでAPNを確認する方法を紹介します。
iPhoneでの確認方法
Androidでの確認方法
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」の順でタップしAPNを確認
Androidでの確認方法
- 「設定」→「モバイルネットワーク」の順でタップしAPNを確認
Bluetooth接続できない場合
Bluetooth接続できない場合は、以下の3つの方法を試してみましょう。Bluetooth接続できない場合の対処法
- 他の接続機器のBluetoothをオフにする
- ペアリングをやり直す
- スマホと接続したい端末を近づける
他の接続機器のBluetoothをオフにする
複数の端末をペアリングしていると、テザリングが上手くいかない可能性があります。Bluetoothテザリングができない場合は、テザリングしたい端末以外の接続を切ってから再接続してみましょう。
ペアリングをやり直す
一度ペアリングしても、一次的なエラーや距離が離れたことが原因で解除されることがあります。そのため、再度ペアリングしてからBluetoothテザリングしてみましょう。スマホと接続したい端末を近づける
Bluetoothは10m以内の距離でしか接続できません。スマホと接続したい端末の距離が離れすぎているとテザリングできないため、なるべく近くでテザリングしましょう。USB接続できない場合
USB接続できない場合は、以下の2つの方法を試してみてください。USB接続できない場合の対処法
- 別のUSBポートに挿しかえる
- テザリングで接続したい端末のWi-Fi接続を無効化する
別のUSBポートに差しかえる
USBケーブルとパソコンの接触不良が原因でテザリングできないことがあります。パソコンに複数のUSBポート(プラグ差し込み口)がある場合は、他のUSBポートに接続してみましょう。USBポートを差しかえてもテザリングできない場合は、USBケーブル自体に問題があるかもしれません。その場合は、他のUSBケーブルに変えてみる方法もあります。
テザリングで接続したい端末のWi-Fi接続を無効化する
テザリングで接続したい端末にWi-Fi機能がある場合、USB接続ではなくWi-Fi接続されることがあります。そのため、Wi-Fi接続を無効化するとUSBに接続されやすくなります。上記対処法を試しても接続できない場合
上記の方法を試してもテザリングできない場合は、下記の対処法を試してみましょう。上記対処法を試しても接続できない場合の対処法
- オプションに加入しているか確認する
- スマホとテザリングさせたい端末を再起動する
オプションに加入しているか確認する
スマホを契約している携帯電話事業者によっては、オプションに加入していなければテザリング機能は利用できないのでご注意ください。テザリングできない場合は、オプションに加入しているかどうかをWebやアプリから確認しましょう。
ちなみに、ドコモはオプション加入が必要なく、通信料も無料です。一方、auとソフトバンクはテザリングの申し込みが必須で、プランによっては550円程度の月額料金が発生します。
スマホとテザリングさせたい端末を再起動する
スマホと接続したい端末をどちらも再起動すると、一次的な不具合が改善され、テザリングできることがあります。電源を落とす機会が少ない端末は再起動してみましょう。以上がテザリングできないときの対処法です。スマホの機種やパソコンによって操作方法は変わるため、記載の説明と異なる場合はホームページや取扱説明書をご覧ください。
テザリングは上手くいかない場合もありますが、場所を選ばずにインターネット接続できる非常に便利な機能です。
そんなテザリングにはメリット・デメリットがあるので、どちらも理解したうえで利用してください。
テザリングのメリット・デメリット
ここからは、テザリングのメリット・デメリットを解説します。
Wi-Fi環境がない場所でもパソコンを使える!テザリングのメリット
テザリングのメリットは以下の3点です。テザリングのメリット
- 場所を選ばずにインターネットを利用できる
- ポケット型WiFi(モバイルルーター)を持ち歩く必要がなく、荷物が少なくて済む
- インターネットの利用頻度が低い人には経済的
場所を選ばずにインターネットを利用できる
テザリングの最大のメリットは、好きな場所でパソコンやタブレットを利用できることです。テザリング機能を使えばWi-Fiスポットを探す手間が省け、外出先でも効率よく作業できます。ポケット型WiFi(モバイルルーター)を持ち歩く必要がなく、荷物が少なくて済む
テザリングはスマホ1台あればパソコンやタブレットをWi-Fi接続できるので、ポケット型WiFiを持ち運ぶ必要がありません。また、ポケット型WiFiを充電するなどの手間が増えるのが嫌な方にもテザリングがおすすめです。
インターネットの利用頻度が低い人には経済的
多くのデータ通信容量を必要としない方であれば、新たにポケット型WiFiを契約するよりもテザリングのほうが経済的です。テザリングは無料または550円で利用できるので、追加料金をほとんどかけずにインターネット接続できます。
以上がテザリングのメリットです。どこでもネット環境が整う便利なテザリングですが、デメリットもあるため注意が必要です。
電話利用中は使用不可?注意点やデメリット
テザリングのデメリットは以下の通りです。テザリングのデメリット
- テザリング中はスマホのバッテリー消耗が激しい
- スマホの通信データ容量を圧迫する
テザリング中はスマホのバッテリー消耗が激しい
テザリング中はスマホのバッテリー消耗が激しく、劣化も激しくなります。バッテリーの劣化が進むと、電池の持ちが悪くなる・バッテリー残量の表示が急激に減少するなどの影響があります。特に、Wi-Fiテザリングは3つの接続方法の中でもバッテリーの消耗が激しいため、残量が少ないときはBluetoothテザリングかUSBテザリングを利用しましょう。
スマホのデータ通信容量を圧迫する
テザリングはスマホのデータ通信容量を他の端末に共有するため、データ利用量が増え、通信制限にかかる可能性があります。テザリングできるのはスマホのデータ通信容量の上限までなので、通信量が多い方は満足いくまでインターネットを利用できない可能性があります。
インターネットの利用頻度が高い方は、テザリングよりもポケット型WiFiのほうが向いているでしょう。
以上がテザリングのメリット・デメリットです。
テザリングは場所を選ばずに手軽にインターネット接続できますが、バッテリー消耗が激しく、スマホのデータ通信量を圧迫するというデメリットもあります。
以上の理由から、日頃からインターネット接続する方は、新たにWi-Fiサービスやネット回線を契約するのがおすすめです。
インターネット接続するためのサービスには、ポケット型WiFi以外にも固定回線とホームルーター(置くだけWiFi)があります。
固定回線とホームルーターは、通信速度が高速で安定しているというメリットがありますが、自宅でしか利用できません。
そこで今回は、テザリングと同じように、場所を選ばずインターネット接続できるポケット型WiFiとテザリングの違いを確認し、どちらがおすすめかを解説します。
ポケット型WiFi(モバイルWi-Fiルーター)とどっちがおすすめ?違いを解説!
ポケット型WiFiを簡単に説明します。
ポケット型WiFiは、携帯電話会社が提供するモバイル回線(スマホやタブレット用の無線回線)を使ってインターネット接続するルーターのことです。
持ち運びできるため、テザリングと同じく好きな場所でWi-Fiを利用できるのが特徴。
テザリングとポケット型WiFiは、複数の端末をインターネットに接続させる点は同じですが、インターネット接続に利用するのがスマホかポケット型WiFiかという点で異なります。
これにより、テザリングとポケット型WiFiには以下の違いが生じます。
テザリングとポケット型WiFi(モバイルWi-Fiルーター)の違い
- データ通信容量
- バッテリーの持ち
- 最大接続台数
テザリングとポケット型WiFiの違いをまとめた表をご覧ください。
モバイルWi-Fiルーターと
テザリングの比較
テザリング | ポケット型WiFi (モバイルWi-Fi ルーター) |
|
---|---|---|
データ通信容量 (月間) |
au:30GB ソフトバンク:30GB ドコモ:無制限 |
自身に合った 通信が可能 |
バッテリーの持ち | 約3~4時間 | 約8~12時間 |
最大接続台数 | 約5~10台 | 約10~17台 |
テザリングとポケット型WiFiの違いを詳しく見ていきます。
データ通信容量
テザリングはスマホのデータ通信容量の範囲内でしか利用できません。スマホのデータ通信容量は無制限でも、テザリング可能なデータ通信容量に上限があるプランも多いです。中には無制限テザリングできるスマホも存在しますが、速度が遅いなどのデメリットもあります。
ポケット型WiFiは、小容量から大容量まで幅広い通信量から選択でき、ご自身の通信量に合わせて契約できるのが特徴です。
ポケット型WiFiには無制限で高速通信できるサービスもあり、インターネットの利用頻度が高い方におすすめです。
バッテリーの持ち
テザリング中のスマホのバッテリー持ち時間は、バッテリー容量や通信環境によって異なりますが、3~4時間と言われています。スマホは常に通信していたり、バックグラウンドでアプリが起動していたりと、テザリング以外にもバッテリーを消費しています。そのため、長時間のテザリングは難しいことを理解しておきましょう。
一方、ポケット型WiFiは8~12時間継続して利用できるため、外出先で長時間Wi-Fiを利用したい場合も安心です。
最大接続台数
テザリングの最大接続台数は5~10台です。ただし、テザリングは接続台数が多いと不具合が起こる可能性があり、快適な通信は難しいでしょう。通信端末1台をテザリングするなら問題ありませんが、複数台で共有する場合は速度が安定しません。
一方、ポケット型WiFiの最大接続台数は10~17台です。一度に複数の端末を接続しても高速通信できます。
タブレットやパソコン、ゲーム機など複数の端末をインターネット接続したい方や、複数人でWi-Fiを利用したい方はポケット型WiFiがおすすめです。
以上がテザリングとポケット型WiFiの比較です。
テザリングは手軽に利用できるというメリットがある一方、データ通信容量に限りがあり、長時間の利用が難しいというデメリットもあります。
以上の理由から、日常的にインターネット接続したい方は、テザリングではなくポケット型WiFiがおすすめです。
テザリングがおすすめの人とおすすめではない人
ここまでの内容を踏まえると、テザリングがおすすめの人・おすすめではない人は以下の通りです。
テザリングがおすすめの人
テザリングがおすすめではない人
- インターネットの使用頻度が低い人
- スマホの契約プランのデータ通信容量に余裕がある人
- 引っ越しなどのつなぎのWi-Fiとして臨時でネット環境がほしい人
テザリングがおすすめではない人
- 動画視聴やテレビ会議などで大容量通信をする人
- 長時間インターネット通信する人
- 複数台の端末をインターネット接続したい人
インターネットの利用頻度が低い方や通信量が少ない人は、新たにポケット型WiFiを契約するよりもテザリングがおすすめです。
一方、テザリングはスマホのデータ通信容量の範囲内でしか行えないため、大容量通信をする方や仕事でインターネットを利用する方には向いていません。
データ通信容量が足りなくなった場合は追加で購入することもできますが、料金が高額になることがあります。
また、長時間のテザリングはスマホのバッテリーに負担をかけるため、スマホを快適に利用できなくなる可能性が高いです。
以上の理由から、長時間利用したい方や大容量通信をする方にはテザリングをおすすめできません。
続いて、ポケット型WiFiがおすすめの人・おすすめではない人を確認します。
ポケット型WiFiがおすすめの人
ポケット型WiFiがおすすめではない人
- 長時間ネット通信する人
- カフェや通勤中の電車など外出先でWi-Fiを頻繁に使う人
- データ通信容量が多い人
- 複数台の端末を同時にインターネット接続したい人
ポケット型WiFiがおすすめではない人
- 荷物が増えるのが嫌な人
- 通信量が少ない人
ポケット型WiFiは、外出先に持ち運ぶ手間や新たにポケット型WiFiを契約する手間がかかりますが、長時間の利用に適しており、複数台の端末を接続しても安定した通信ができます。
さらに、データ通信容量が無制限のポケット型WiFiもあるため、データ通信容量が多い方も安心してインターネット接続できます。
以上の理由から、データ通信容量を気にせず長時間Wi-Fiを使いたい方や、外出先でネット通信したい方はポケット型WiFiがおすすめです。
しかし、通信速度が速くデータ容量無制限のポケット型WiFiは、料金が高いと思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、次章では、テザリングとポケット型WiFiの料金を比較し、ポケット型WiFiの料金が本当に高いのか確認します。
テザリングとモバイルWi-Fiルーター(WiMAX)の料金比較
ここからは、3大キャリアのスマホでテザリングした場合の月額料金と、ポケット型WiFiの月額料金比較をします。
ポケット型WiFiには様々なサービスがありますが、今回は当サイトが最もおすすめしているポケット型WiFi「WiMAX」の料金を用います。
WiMAXは、データ容量無制限で高速通信が可能で、5G利用も可能なポケット型WiFiの1つです。
WiMAX以外のポケット型WiFiも確認しておきたいという方は、WiMAXとテザリングの料金比較確認後に、ポケット型WiFi15社比較の記事もあわせてご確認ください。(上記リンクは、当ページのまとめ部分にも記載があります)
3大キャリアのスマホとポケット型WiFi(WiMAX)の月額料金をまとめた表をご覧ください。
スマホとポケット型WiFiの
月額料金
キャリア | プラン | テザリング可能容量 | 月額料金 |
---|---|---|---|
au | 使い放題MAX 5G/4Gプラン |
30GB | 7,238円 |
ソフトバンク | メリハリ無制限プラン | 30GB | 7,238円 |
ドコモ | eximo | 無制限 | 7,315円 |
WiMAX (カシモWiMAX) |
ギガ放題プラン | 無制限 | 4,818円 |
スマホには通話機能もあるためポケット型WiFiと単純比較できませんが、それでもポケット型WiFi(WiMAX)の月額料金が圧倒的にお得です。
また、auとソフトバンクは30GBしかテザリングできませんが、ポケット型WiFiなら無制限ネット接続できます。
安い料金で無制限通信したい方は、ポケット型WiFiがおすすめです。しかし、月々のスマホ料金の他に、ポケット型WiFiの料金も支払うのは高いと思うかもしれません。
そこで、次に、お得かつ快適にインターネット接続できるポケット型WiFiとスマホの組み合わせを紹介します。
格安スマホとWiMAX(モバイルWi-Fiルーター)の2台持ちがおすすめ
おすすめの組み合わせは、大手キャリアが提供する格安スマホとWiMAXです。大手キャリアの格安スマホは以下の通りです。大手キャリアの格安スマホ
- povo(au)
- LINEMO(ソフトバンク)
- ahamo(ドコモ)
上記の格安スマホは、大手キャリアの回線を利用しているため通信が安定しており、月額料金が安いのが特徴です。
格安スマホとWiMAXを組み合わせて契約した場合の月額料金は以下の通りです。
月額料金比較(機種代を含む)
キャリア | データ通信容量と 基本月額料金 |
WIMAXの 月額料金 |
WiMAX料金 との合計 |
---|---|---|---|
povo (au) |
3GB:990円 20GB:2,700円 |
月々4,818円 |
3GB:5,929円 20GB:7,639円 |
LINEMO (ソフト バンク) |
3GB:990円 20GB:2,728円 |
3GB:5,929円 20GB:7,667円 |
|
ahamo (ドコモ) |
30GB:2,970円 110GB:4,950円 |
30GB:7,909円 110GB:9,889円 |
表をご覧の通り、20GBまでのプランであれば、3大キャリアのスマホ1台分の月額料金と比較しても同等の料金です。
格安スマホのデータ通信容量が少なくても、ポケット型WiFiが無制限なら、通信制限を気にせずにインターネット接続できます。
インターネットの利用頻度が高い方は、安定した通信ができ、なおかつ月額料金が安いポケット型WiFiと格安スマホの2台持ちがおすすめです。
今回紹介したポケット型WiFiはWiMAXを最も安く契約できる、カシモWiMAXというプロバイダで契約した場合の料金です。
WiMAXプロバイダ(WiMAXの代理店)は20社以上存在しますが、サービス内容は全く同じ。唯一料金だけが異なるため、一番お得に利用できるプロバイダで契約するのがおすすめです。
当サイトでは、全WiMAXプロバイダを比較し、最安で契約できるプロバイダを紹介しています。カシモWiMAX以外のWiMAXプロバイダの料金を確認したい方は、こちらのページからご確認ください。
WiMAXプロバイダ23社比較
最安の会社はこちら
まとめ
テザリングは、日常的にインターネットを利用しない方や、スマホの通信容量が少ない方におすすめの機能です。
しかし、インターネットの利用頻度が高く、データ通信容量が多い方は、新たにポケット型WiFi(モバイルWi-Fiルーター)を契約するのがおすすめです。
格安スマホとWiMAXの組み合わせなら、データ通信容量が無制限のスマホ1台分の料金よりもお得に契約できます。
WiMAXは、データ容量無制限で高速通信が可能な人気NO.1のポケット型WiFiですが、他のポケット型WiFiも知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
ポケット型WiFi15社比較
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よくある質問
ここからは、テザリングのよくある質問を紹介します。
ipadなどのタブレットを親機にしてテザリングするやり方は?
- iPadで「設定」→「インターネット共有」の順でタップし、「ほかの人の接続を許可」をオンにする
- Wi-Fiテザリングの際はパスワードを設定する
- 子機側でiPadに接続する
au、ドコモ、ソフトバンクのスマホでテザリングするのはおすすめ?
外出先で手軽にインターネット接続したい方はテザリングがおすすめです。ただし、auとソフトバンクは事前にテザリングオプションに加入する必要があり、プランによっては550円かかるためご注意ください。ドコモは通信料が無料で利用できます。ただし、バッテリー消耗が激しく、通信速度が安定しないことがあります。そのため、日常的な利用にはテザリングは向いていません。
1時間テザリングするとどのくらいギガを消費する?
接続した端末で何をしたのかによって消費するギガ数は変わります。1時間あたりの消費ギガ数は以下の通りです。1時間あたりのデータ通信量の目安
インターネット閲覧 | 約20~30MB |
---|---|
YouTube閲覧(通常画質) | 約60MB |
YouTube閲覧(高画質) | 約1.3GB |
LINEの送受信 | 約1MB |
zoom会議 | 約60MB |
スマートフォンでテザリングを使うには料金がかかる?
ドコモは無料でテザリングできますが、auとソフトバンクは550円の料金がかかることがあります。契約中のスマホプランによって料金は変わるので、事前に確認しておきましょう。Wi-Fiとテザリングはどっちがいい?
テザリングは場所を選ばずに手軽にインターネット接続できるものの、バッテリー消耗が激しく、長時間の利用には向きません。一方、ポケット型WiFi(モバイルWi-Fiルーター)は外出先でも8~12時間ほど利用でき、通信速度が高速です。そのため、外出先で長時間利用したい方はポケット型WiFiがおすすめです。
※ポケットWiFi(ポケットワイファイ)はソフトバンクの登録商標です。当サイトではソフトバンクのポケットWiFiを含むモバイルWi-Fiルーターの総称は「ポケット型WiFi・モバイルWiFi」として記載しています。