固定回線・ポケット型WiFi・テザリングの比較まとめ!【完全版】

最終更新日:
「固定回線」 vs
「ポケット型WiFi」 vs 「テザリング」
あなたにおすすめのWiFiサービスはどれ?
「ポケット型WiFi」 vs 「テザリング」
あなたにおすすめのWiFiサービスはどれ?
自宅用のネット回線といえば、有名どころは光回線やADSLなどの「固定回線」です。
固定回線を引いて無線ルーターを用意すれば、自宅内にWiFi環境を整えることができます。
ただし、固定回線には「開通工事が必要となることもある」「初期費用や月額料金が高い」などのデメリットも。
あなたの生活スタイルによっては、契約後すぐに使えるポケット型WiFi(モバイルWiFi)やスマホのテザリング機能のほうがおすすめの場合もあります。
この記事では、5年以上にわたり通信業界の研究を続ける当サイトが、自宅で利用できる「固定回線」「ポケット型WiFi」「テザリング」3種類のWiFiサービスを様々な角度から比較。
どのWiFiサービスがあなたにおすすめなのかを解説します。
それでは最初に、「固定回線」「ポケット型WiFi」「テザリング」の特徴について見ていきましょう!
それぞれのWiFiの特徴まとめ

ここでは、「固定回線」「ポケット型WiFi(モバイルWiFi)」「テザリング」、それぞれの特徴やメリットデメリットについてお伝えしていきます。
「固定回線」「ポケット型WiFi(モバイルWiFi)」「テザリング」の特徴まとめ
「固定回線」「ポケット型WiFi(モバイルWiFi)」「テザリング」についてそれぞれの特徴をまとめた内容が下記となります。
固定回線 | ポケット型WiFi | テザリング | |
---|---|---|---|
価格比較 | ◯ | ◎ | △ |
速度比較 | ◎ | ◯ | ◯ |
容量比較 | ◎ | ◯ | △ |
手間 | △ | ◯ | ◎ |
持ち運び | × | ◯ | ◎ |
それぞれ特徴が全く異なっているのが分かるかと思います。
3種類のWiFiサービスの特徴を簡単にまとめると、「速度・容量を重視するなら固定回線、楽に持ち歩きたいならテザリング、その両方を兼ね備えているのがポケット型WiFi」といった具合です。
ここからは、「固定回線」「ポケット型WiFi」「テザリング」について、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。3つのサービスについて詳しく知りたい方はぜひご一読ください!
おすすめのWiFiサービスがすぐに知りたい方はこちら
@固定回線

固定回線サービスの例
- フレッツ光
- auひかり
- NURO光など
固定回線とは、自宅やオフィスなどの建物に直接引き込むインターネット回線のことを指します。
固定回線には電話回線や光回線、ADSL回線など複数ありますが、近年主流となっているのが光回線。現在では固定回線の8割以上が光回線となっています。
固定回線のメリット
固定回線におけるメリットは以下の2つです。- 安定した高速通信が可能
- 通信容量が無制限
1つずつ解説していきます。
安定した高速通信が可能
固定回線は有線で自宅まで回線を引いているため、無線回線のポケット型WiFiやスマホと比較すると通信速度が速く、安定しています。特に光回線は最大通信速度1Gbpsを超えているサービスも珍しくなく、「NURO光」では最大通信速度2Gbpsを誇ります。
また、固定回線は通信の応答速度(ping値)が速いのも特徴。応答速度が求められるオンラインゲームは固定回線で遊ぶのがおすすめです。
通信容量が無制限
固定回線には、スマホのように月○○GBという制限なく、高画質の動画視聴やビデオ通話なども無制限で行うことができます。ただし、回線提供会社である「プロバイダ」によっては、速度制限(転送量制限)を設けているところもあります。
動画視聴など、通常の利用方法で速度制限がかかることはまずありません。ですが、「ファイル送信等で毎日数十GBの通信を行う」など、超大容量の通信を行っている場合には通信速度に制限がかけられることもあります。
固定回線のデメリット
続いては、固定回線のデメリットを見ていきましょう。固定回線のデメリットは大きく分けると以下の3点です。- 開通工事が必要
- 持ち運びはできない
- 料金(初期費用)が高め
上から詳しく説明していきます。
開通工事が必要
固定回線の場合、回線を引っ張ってくるために工事が必要となることがあります。マンションなどの集合住宅では工事不要で利用できるところもありますが、一戸建ての場合はほぼ工事必須です。工事が必要な場合、プロバイダに申し込みをしてからWiFiが使えるようになるまで1ヶ月以上かかることも。「すぐにWiFi環境が必要」と考えている方には固定回線はおすすめできません。
持ち運びができない
固定回線のWiFi環境は、当然回線を引っ張ってきた自宅やオフィス内に限られてしまいます。外出時にWiFiを利用するには別途ポケット型WiFiかスマホのテザリングが必要となります。また、引っ越しをする場合も現在使っている回線を持っていくことはできません。新居で新たに回線を引きなおす必要があります。
料金(初期費用)が高い
固定回線では工事が必要になると初期費用に工事料金が発生します。工事費用はプロバイダごとに異なりますが、大体15,000~40,000円程度かかります。ただし、一部のプロバイダではキャッシュバックキャンペーンを実施しているところもあり、工事費用が実質無料になることも。固定回線を契約する前にはプロバイダのキャンペーン情報も確認することをおすすめします。
ここまで、固定回線のメリットとデメリットを紹介しました。固定回線は「安定して速いが、 持ち運びができない」WiFiと覚えておきましょう!続いては、ポケット型WiFiの特徴を見ていきます。
Aポケット型WiFi

ポケット型WiFiサービスの例
- WiMAX
- Pocket WiFi(ワイモバイル)
- Mugen WiFiなど
ポケット型WiFiとは、「小型で持ち運びが可能なモバイルWiFiルーター」のことを指します。
「ポケットWiFi」の名称自体は、元々ワイモバイルのモバイルWiFiルーターである「Pocket WiFi」という商品のことを指していました。
ですが、Pocket WiFiが急速に世間に知れ渡ったことから、現在はモバイルWiFiルーター全般を指す言葉として定着しています。当サイトがおすすめしている「WiMAX」もポケット型WiFiの一つです。
ポケット型WiFiのメリット
そんなポケット型WiFiのメリットは以下の3つ。- 持ち運びができ、通信エリア内ならどこでもWiFiに接続可能
- 料金が他のWiFiと比較してお得
- 工事が不要で、端末が届いたその日からWiFiが使用できる
1つずつ解説していきます。
持ち運びができ、通信エリア内ならどこでもWiFiに接続可能
ポケット型WiFiのサイズはスマホと同程度。利用する回線は無線タイプのLTE回線、WiMAX2+回線、5G回線のいずれかとなっています。そのため、回線の通信エリア内であれば、どこでも持ち運んで利用することが可能。固定回線は自宅や職場など決められた場所でしかWiFiを使えませんが、ポケット型WiFiであれば、電波の届く範囲内にいる限り自宅でも外出先でも自由にWiFiが使えます。
工事が不要で、端末が届いたその日からWiFiが使用できる
ポケット型WiFiは契約後、最短即日でWiFiを利用できるようになります。固定回線のように開通工事も必要ないので、急いでインターネット環境を構築したい方におすすめです。料金が他のWiFiと比較してお得
また、ポケット型WiFiには固定回線やスマホと比較して料金が安いというメリットもあります。キャンペーンも豊富で、月額料金の割引やキャッシュバックだけでなく、20,000円以上の端末購入代金が無料になることもあります。ポケット型WiFiのデメリット
便利なポケット型WiFiですが、一方でデメリットも存在します。- 通信が不安定になることもある
- 同時接続に弱い
上から詳しく見ていきましょう。
通信が不安定になることもある
ポケット型WiFiは無線の回線であるがゆえにどうしても環境によって通信速度が不安定になることもあります。通信の安定度では固定回線のほうが圧倒的に上です。オンラインゲームなどをよく遊ぶ方など、安定した通信環境が必要な方にポケット型WiFiは不向きです。
同時接続に弱い
ポケット型WiFiは同時接続に弱いというデメリットもあります。端末によってスペックは異なりますが、同時接続台数は5~15台程度。家族や友達など複数人でWiFiを共有したいと考えている場合、ポケット型WiFiは不利です。 WiFIを複数人で共有したい場合は固定回線かホームルーター※がおすすめです。
※ホームルーターとは
ホームルーターとはポケット型WiFiと同じく工事不要で利用できる「屋内専用のルーター」です。
電源接続が必要のため、持ち歩きはできませんがポケット型WiFiよりも通信が安定しており、同時接続台数も多いという特徴があります。
ホームルーターとはポケット型WiFiと同じく工事不要で利用できる「屋内専用のルーター」です。
電源接続が必要のため、持ち歩きはできませんがポケット型WiFiよりも通信が安定しており、同時接続台数も多いという特徴があります。
以上が、ポケット型WiFiのメリットデメリットとなります。それでは、最後にテザリングについて見ていきましょう。
Bテザリング(スマホ)

テザリングとは、スマホの通信回線を使ってパソコンやタブレットをインターネットに接続する方法です。 2023年現在においては、楽天モバイルやdocomoなど事前に手続きせずに、テザリングを利用できるサービスも増えてきました。
テザリングのメリット
テザリングのメリットは以下の2点。- 新たな契約が不要なため手間がかからない
- スマホだけを持ち運ぶため、荷物が増えない
新たな契約が不要なため手間がかからない
すでにスマホを契約中であれば、テザリングオプションに加入するだけでどこでもWiFi接続機能を利用することができます。新たにポケット型WiFiや光回線を契約する必要もありません。
docomo、楽天モバイルはテザリングオプションの手続き不要です!
スマホだけを持ち運ぶため、荷物が増えない
ポケット型WiFiには通話機能が付いていないため、外出時にはスマホとポケット型WiFiをセットで持ち運ぶ必要があります。ですが、スマホのテザリングを使えば通話機能とWiFi機能を1つの端末内で完結させることが可能です。テザリングのデメリット
手間もかからず便利なスマホのテザリング機能。ですが、残念ながらデメリットも多くあります。デメリットは以下の4点。- 通信容量に制限がある
- 料金が高い
- スマホの充電が減りやすい
- 同時接続に弱い
上から詳しく解説していきます。
通信容量に制限がある
スマホは毎月の通信容量に制限があります。そのため容量を気にせずWiFiを利用したい方には不向きです。YouTubeの高画質動画(1080p)は、目安として5時間の視聴で10GB消費します。スマホの場合、大容量プランを契約してもソフトバンクだと月間50GBです。
高画質の動画を自宅等で視聴したい方は、テザリングだとあっという間に使い切ってしまいまう可能性があるのでおすすめできません。
また、速度制限にかかってしまうと容量を購入しない限り、月末まで通信速度が低速(128kbps)になってしまうのもデメリットです。
料金が高い
スマホの大容量プランは料金が高い点もデメリットです。 例えばソフトバンクの場合、大容量(50GB)のプランで月額は6,150円です。一方で、ポケット型WiFiのWiMAXは月間無制限で4,202円台から利用可能。スマホのテザリングを利用するよりも、スマホの最安プランとポケット型WiFiを組み合わせるほうが、使える容量も多く料金も安くなります。
楽天モバイルなら、格安でテザリングが可能
楽天モバイルなら、テザリングが月額3,278円と格安で利用可能になりました! ただし、楽天モバイルの人工カバー率は約90%で99%を超える他社よりエリアが狭いので、楽天モバイルを契約するなら、楽天モバイルの対応エリアを必ず確認しましょう!
楽天モバイルなら、テザリングが月額3,278円と格安で利用可能になりました! ただし、楽天モバイルの人工カバー率は約90%で99%を超える他社よりエリアが狭いので、楽天モバイルを契約するなら、楽天モバイルの対応エリアを必ず確認しましょう!
スマホの充電が減りやすい
テザリングを利用すると、スマホのバッテリー消費が激しくなります。外出時常にテザリング機能を利用する場合、スマホと別にモバイルバッテリーを持ち歩くことをおすすめします。同時接続に弱い
ポケット型WiFiと同様、スマホは端末の同時接続にはあまり向いていません。iPhoneの場合、同時接続台数は5台までです。1人で使う場合は問題ありませんが、家族で共有する場合は難しいと言えるでしょう。以上が、固定回線・ポケット型WiFi・テザリングの特徴の解説となります。それぞれのメリットとデメリットが分かったところで、この後はそれぞれのWiFiのサービス内容(速度・通信容量・料金)を詳しく比較していきましょう!
2月最新!速度・容量・料金で比較

ここからは2023年2月最新の情報で固定回線・ポケット型WiFi・テザリングを具体的に比較してまいります。このページでは各WiFiにおける以下の3つのポイントについて調査しました。
- 最大通信速度(下り)
- 通信容量
- 料金(価格)
今回は固定回線の代表として「フレッツ光(NTT)」と「NURO光」。ポケット型WiFiの代表として「WiMAX」と「どんなときもWiFi」。
テザリングの代表として3キャリアの大容量プラン(ドコモ・au・ソフトバンク)を比較しています!比較結果は以下をご覧ください!
サービス名 | 最大通信速度 (下り) |
通信容量 | 料金(価格) |
---|---|---|---|
フレッツ光 (一戸建て) |
1Gbps | 無制限 | 6,270円 |
NURO光 (一戸建て) |
2Gbps | 無制限 | 5,200円 |
WiMAX | 2.7Gbps | 実質無制限 (3日15GB) |
4,202円~ |
Mugen WiFi | 150Mbps | 100GB | 3,450円 |
au |
2.7Gbps | 実質無制限 (3日15GB) |
5,764円(+端末代) |
docomo |
4.2Gbps | 完全無制限 | 10,205円(+端末代) |
ソフトバンク |
2.4Gbps | 月50GB | 6,150円(+端末代) |
楽天モバイル |
150Mbps | 完全無制限 | 3,278円(+端末代) |
上記が固定回線・ポケット型WiFi・テザリングの速度・容量・価格の比較表になります。 この後は、先ほど紹介した各WiFiの特徴と比較表をもとに、あなたに合ったおすすめのサービスを見ていきましょう!
【まとめ】おすすめは固定回線かポケット型WiFi(モバイルWiFi)

ここまで各WiFiの価格を速度や容量を交えて比較してまいりましたが、最後にあなたに合ったWiFiはどれか見てまいりましょう。
自宅用なら固定回線かポケット型WiFi(ホームルーター)がおすすめ
「家族や複数人で利用するWiFiが必要」「オンラインゲームでよく遊ぶ」のような場合は、速度も速く価格もお得な固定回線がおすすめです。固定回線なら複数人で使っても十分快適に動画も見れるでしょう!
ただし、「頻繁に引っ越しする方」や「すぐにWiFi環境が必要な方」に固定回線は不向きとなります。
そういった方におすすめのWiFiが「ホームルーター(屋内専用のポケット型WiFi)」。ホームルーターであれば、契約後即日で利用ができ、電源のある場所なら全国どこでも利用可能です。引っ越しの多い方や、急いでネット環境を構築したい方はぜひ検討してみてください。
また、一人暮らしでオンラインゲームなども遊ばない方であれば、固定回線よりも安いポケット型WiFiがおすすめです。
ポケット型WiFiの中でも特におすすめのサービスが、累計契約者数3,000万人以上を誇るWiMAX。WiMAXであれば通信速度が速く通信容量も実質無制限なので、固定回線の代わりとして快適に使うことが可能です。
当サイトでは、別の記事で固定回線とWiMAXの比較も行っています。WiMAXが気になっている方はぜひご一読ください!
自宅・外出時共用のWiFiならポケット型WiFiかテザリングがおすすめ
自宅だけでなく外出時にもWiFiを利用したい方は、固定回線ではなくポケット型WiFiかテザリングの利用がおすすめです。大まかにどちらがおすすめか分けると以下の通りになります。
- 外出時に動画視聴など大容量通信を行いたい、なるべく安い料金で済ませたい
→ポケット型WiFi - 外出時の荷物を減らしたい、スマホ1つで完結させたい
→テザリング
外出時に余計な荷物を増やしたくない、スマホ以外の通信機器はいらないという方以外は「容量も多く、料金が安い」ポケット型WiFiを利用するのがおすすめです。
ポケット型WiFiが気になる方は、下記のポケット型WiFi比較ページから最新のポケット型WiFiランキングをチェックしてみてください!
※ポケットWiFi(ポケットワイファイ)はソフトバンクの登録商標です。当サイトではソフトバンクのポケットWiFiを含むモバイルWi-Fiルーターの総称は「ポケット型WiFi・モバイルWiFi」として記載しています。