インターネット通信速度の測定方法や各回線の速度目安

インターネット通信速度の測定方法や各回線の速度目安
  • 最終更新日:2024年3月18日
おすすめの通信速度計測ツールにて速度の改善方法を紹介
テレワークや在宅勤務が広がる中で、ご自宅のインターネット速度にお悩みではないですか?

インターネットの速度が遅いと仕事や勉強に影響が出て大変ですよね。インターネット速度は、利用している回線によって大きく異なります。

この記事では、インターネットの通信速度の計測方法、遅い原因や対処法を解説します。実際に自宅の通信速度を調べたうえで、その改善方法を一緒に解決しましょう。




著者

WiMAX比較.com編集部

年間最高1,000万PVの通信系比較メディア「WiMAX比較.com」を運営する編集部です。
通信領域に精通するメンバーで構成している当編集部は、WiMAXを始めとするポケット型WiFi関連の最新情報を発信し、7年間で累計5万名様以上のネット回線契約をサポートしています。
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通信速度とは?スピードテストの用語・単位について確認

通信速度とは?

まずは、スピードテストの用語・単位について確認していきましょう。「通信速度ってなに?」と聞かれても、「インターネットの速度」としか答えられない方がほとんどだと思います。実は、通信速度には3つの種類があるのです。

そもそも通信速度とは何のことなのでしょうか?スピードテストなどでよく見る、通信速度に関しての基本情報を確認します。

上り(アップロード)速度と下り(ダウンロード)速度とは?

まずはあなたが普段利用しているインターネット速度に関して確認します。通信速度は「上り速度」「下り速度」に加えて「Ping値」にわかれます。

通信速度を測定した方は、この表示に気付いたかもしれません。まずは一般的に通信速度を示す、「上り速度」「下り速度」それぞれの特徴を確認します。

上り速度とは
  • デバイス(パソコンやスマートフォン)からインターネット上にアップロードする速度
  • 例:SNSの投稿、メールの送信、クラウド上へのデータアップロード

下り速度とは
  • 自身のデバイス(パソコンやスマートフォン)にデータをダウンロードする速度
  • 例:動画の視聴、Webサイトの閲覧、ファイルのダウンロード

一般的に下り速度を利用する方が多いです

ご家庭でインターネットが遅いと感じる際は、主に下り速度の問題でしょう。また、「下り速度・上り速度」と同じく、通信速度を示す指標の一つとして、「Ping値」があります。

Ping値とは何のこと?

Ping値とは「データを送信してから利用端末へ返ってくるまでの速度」のこと。

Ping値はmsという単位で表され、数値が小さいほど良いです。ゲームに必要なPing値は以下のとおり。

Ping値の基準

Ping値 使い心地
0~15ms 快適
16ms~30ms まあまあ快適
31ms~51ms 普通
51ms~100ms以上 遅い(ラグが発生する)

オンラインゲーム時にラグが発生する原因は、Ping値の可能性が高いです。オンラインゲーム利用者は、通信速度を測定する時にPing値も確認しましょう。速度を測定する時に、Ping値も一緒に測定できます。

スピードの単位(Mbps・Gbps)について

もう一つインターネットのスピードで重要な単位がbpsです。bpsとは「1秒間に何ビット(データ容量の単位)送信できるか」というもの。

インターネットの回線速度はbpsで表します。まずは以下の単位表をご覧ください。

bpsの単位表

単位 計算
1bps
1Kbps 1,000Kbps = 1Kbps
1Mbps 1,000Kbs = 1Mbps
1Gbps 1,000Kbps = 1Gbps

以上、通信速度の基礎知識に関する解説でした。通信速度に関して理解は深まりましたでしょうか?

ただご自宅のWiFiが速いか遅いか確認するためには、一般的なインターネットの通信速度を知る必要があるでしょう。

次は、各回線の速度を確認して、平均的に「どの程度速度が出るべきなのか?」を確認します。

インターネット回線ごと(光回線・ポケット型WiFi)の通信速度の目安

回線ごとの通信速度の目安

自宅のインターネットの速度を計測しただけでは、その速度が数値から見て速いのか遅いのか判断できないですよね。

ここからは、編集部で計測した各インターネット回線ごとの通信速度を確認します。まず前提として、インターネット回線は主に以下の2つに分類されます。

固定回線(光回線)
  • 自宅やオフィスなどで利用するWiFi
  • データ通信量無制限
  • モバイル回線よりも高速
  • 回線工事が必要

モバイル回線(ポケット型WiFi)
  • 持ち運びできるので外出時も利用できる
  • 種類によっては通信制限がある
  • 料金が比較的安い
  • 工事が不要

それぞれのインターネット回線の通信速度を比較します。

光回線の通信速度~auひかり・ドコモ光・NURO光・ソフトバンク光を比較~

最近は自宅に設置してあることが多くなっている光回線から紹介します。光回線主要サービス4社(auひかり・ドコモ光・NURO光・ソフトバンク光)の速度を確認していきましょう。

光回線(固定回線)の速度

回線の種類 auひかり ドコモ光 NURO光 ソフト
バンク光
最大
通信速度
10Gbps 1Gbps 10Gbps 10Gbps
実際の
下り速度
470.31Mbps 270.48Mbps 541.98Mbps 324.45Mbps
実際の
上り速度
443.38Mbps 232.82Mbps 492.21Mbps 248.81Mbps
PING値 15.92ms 19.6ms 12.4ms 16.4ms
※参照「みんなのネット回線速度」2023年1月での平均速度 https://minsoku.net/

上記が、光回線の通信速度となります。最大通信速度とは、「全ての条件が揃った際にルーターや回線が出せる最高の速度」を表したもの。最大通信速度は、あくまで理論上の数値であるので、インターネット利用中に、最大通信速度は出ません

一般的な光回線の速度は、下段で記した「実際の速度」を参考にしてください。

光回線のおすすめサービスについては、以下の記事で詳しく解説しています。光回線の通信速度・料金・キャンペーンの詳細について知りたい方は以下のページでご確認ください!


光回線のおすすめ11選比較!
詳細はこちら


ポケット型WiFiの通信速度

外出時でも持ち運びで利用できるポケット型WiFiをお持ちの方も多いでしょう。続いてはポケット型WiFi(モバイルWiFi)の通信速度を確認します。

ポケット型WiFiの通信速度

回線の
種類
WiMAX ドコモ ワイモバイル クラウドSIM
(THEWiFi)
最大
通信速度
3,900Mbps 4,200Mbps 2,400Mbps 150Mbps
実際の
下り速度※
71Mbps 51Mbps 36Mbps 10Mbps
実際の
上り速度※
11Mbps 5Mbps 11Mbps 4Mbps
PING値※ 32ms 32ms 28ms 47ms
※4G回線の計測結果を記載。
当サイトが独自計測した速度となります。


理論値ではドコモのポケット型WiFiが速いですが、当サイトで速度を計測した結果、実測値ではWiMAXが最速となりました

当サイトでは、WiMAXの実測値を20,000件以上まとめております。WiMAXの実際の通信速度が気になる方はWiMAXの速度まとめページ通信速度をお確かめください。

また、どのWiMAXプロバイダで契約しても通信速度・容量・エリアは同じですが、プロバイダによって料金は大きく異なります

当サイトでは20社以上のWiMAXプロバイダの最新料金を徹底比較しているので、詳しくは以下のページからご覧ください!


WiMAXのプロバイダ料金比較表へ

注意点としてポケット型WiFiのPing値は、光回線と比較して大きな差があります

ポケット型WiFi利用者の中には、オンラインゲーム時にラグが発生して困った経験のある方もいるでしょう。FPSや格闘ゲームなどの動きが早いゲームをする方は、ポケット型WiFiをあまりおすすめできません。

FPSとは?


  • 「ファーストパーソン・シューティングゲーム」の略。キャラクターの視点(一人称)で操作するゲームのことです。

各回線の一般的な速度を確認していきました。ただ、「実際にどの程度速度が出ていれば満足に利用できるのか」が気になりますよね。続いては、サービスごとに必要な速度の目安を確認していきます。

どの程度の通信速度で快適に利用できる?

どの程度の速度で快適に利用できる?

各アプリ(ZoomやYouTubeなど)はどの程度の通信速度で利用できるのでしょうか?アプリごとに必要な通信速度をまとめました。確認していきましょう。

下り(ダウンロード)の快適な速度

用途 快適な下り速度
LINEの
テキストメッセージ
0.1~1Mbps
Webサイト閲覧 0.2~2Mbps
YouTube動画視聴 5~10Mbps
ZOOMビデオ通話 10~20Mbps
オンラインゲーム 20~30Mbps

上記が各アプリに必要な速度の基準です。通信速度を理解していただけたでしょうか?

ここからは、実際にご自宅の通信速度を確認してみましょう。続いては、「速度計測におすすめのサービス」を紹介します。

速度計測におすすめのスピード測定サービス

速度計測におすすめのサービス

現在利用しているインターネット回線の通信速度は速いのでしょうか?インターネット回線の通信速度測定におすすめのサービスは以下の3つです。

通信速度計測におすすめのテストサービス


それでは実際に速度を計測してみましょう。

Googleで通信速度をテスト計測する

Googleで通信速度を計測する

Googleでも通信速度を測定できることはご存じでしたか?Google検索で「スピードテスト」と検索すると出てきます。とても簡単な通信速度測定方法なので、試してみてください。

Googleスピードテストの用語解説

  • ダウンロード:下り速度のこと
  • アップロード:上り速度のこと
  • レイテンシ:PING値のこと

簡単に計測するならFast.com



続いて紹介するのが、Fast.com。ページに飛ぶだけで、通信速度を測定してくれます。

Fast.comの用語解説

  • レイテンシ(ロード済み):複数台でインターネットを利用した場合のPING値
  • レイテンシ(アンロード済み):1台のみでインターネットを利用した場合のPING値

PING値は、インターネットへの接続台数によって差が出ます。Fast.comでPING値を計測する際は、上記を参考にして確認してみてください。

サービスごとに評価できるUSEN GATE 02

サービスごとに評価できるUSEN GATE 02

続いて紹介するのが、USEN GATE 02。通信速度の測定はもちろんのこと、アプリごとに適した速度を評価してくれます。Webアプリ、動画閲覧(YouTube)、ゲーム、ビジネスの4視点からの評価です。

「通信速度はアプリに適しているのか簡単に確認したい方」におすすめできます。

以上、3つの通信速度測定サービスを紹介しました。実際に測定したところ、実測値が遅かった方もいると思います。なぜ速度が遅いのか気になる方も多いでしょう。

次に、WiFiの速度が遅い場合の原因と対処方法を紹介していきます。

インターネットが遅い原因や対処方法

インターネットが遅い原因や対処方法

通信速度が遅いと、なにか調べたくても時間がかかりストレスですよね。ここからは、お使いのポケット型WiFiの通信速度が遅い原因とその対処方法を解説します。

なお、当サイトはモバイルWiFiの紹介サイトなので、モバイルWiFiからみた視点での解説が中心です。原因として考えられるのは、以下の6つでしょう。


それでは確認していきます。

多くの機器を接続している

通信速度が遅い原因は、WiFi端末に多くの機器を接続しているからかもしれません。ポケット型WiFiや光回線には、以下のとおり接続台数に上限があります。

ポケット型WiFiや光回線の
最大接続台数

回線の種類 WiMAX クラウドSIM型 auひかり NURO光
最大接続台数 17台 10台 30台~50台 30台~50台
※1使用するルーターによって異なる

最大接続台数の上限に近づけば近づくほどインターネットの通信速度は遅くなります。使用していない機器の接続は切りましょう。

電波干渉

インターネット回線と家電との電波干渉により、通信速度が遅くなる可能性があります。

電波干渉とは、同じ周波数帯を利用している機器同士が干渉して不安定になることです。ポケット型WiFi(WiMAXの場合)と同じ周波数帯を使っている機器の例を以下にまとめましたのでご覧ください。

  • 電子レンジ
  • Bluetoothを使用する機器
  • 近隣のWiFiなど

対応策としては、同じ周波数帯の機器から遠ざけること。または、ポケット型WiFiによっては、周波数帯を切り替えできます。WiMAXが遅い際は、周波数帯を2.4GHzから5GHzに切り替えましょう。

ルーターの故障

通信速度が遅い理由の一つとして、ルーターの故障が可能性として挙げられます。急に電源が入らなくなったり、圏外になった場合は故障の疑いがあります。

故障が疑われる場合は、契約しているプロバイダに確認しましょう。またそもそも端末のスペックが低く、通信速度が遅い場合もあります。最新端末に乗り換えることで通信速度が速くなるかもしれません。

インターネットが混雑

インターネットが混み合う時間帯(主に夜間など)には通信速度が遅くなる場合も。光回線も同様に、夜間などはインターネット回線へのアクセスが増大します。

またマンションやアパートでは、同一の回線を複数の住居でシェアすることが一般的です。その場合でも、インターネットの混雑につながり、結果的に通信速度が遅くなります。

WiFiの対応エリア外

ポケット型WiFiは、対応エリア外でも契約できる仕組みです。

反対に、固定回線の場合、利用する場所の住所を入力したうえで、そもそも導入できるのか判断します。利用する場所の住所関係なく契約できるポケット型WiFiとは、契約方法が大きく異なります。

ご自身が利用する場所が対応エリアなのか心配な方は、各ポケット型WiFiのエリアマップを参考にしましょう。

通信量の使いすぎ

最後に確認すべきは、「通信制限によって速度が遅い可能性」です。

ポケット型WiFiは光回線とは異なり、通信制限がある端末もあります。実際にポケット型WiFiのデータ通信量の上限を確認しましょう。

WiFiデータ通信量の上限

種類 WiMAX ドコモ ワイ
モバイル
クラウドSIM型
ポケット型
WiFiの
データ通信量
無制限 無制限 3日で10GB ~100GB/月程度

上記のとおり、ポケット型WiFiには通信制限がある種類もあります。通信制限にかかるのは、通信量が足りていない証拠です。無制限のポケット型WiFiへの乗り換えがおすすめです。

Q&A

Q&A

ここまで通信速度に関する解説をしましたがいかがでしたか?理解を深めるために、Q&A形式で解説します。

通信速度の計測におすすめのサービスは?

通信速度を測定する際は、以下の3サービスをおすすめしています。

通信速度の計測におすすめのサービス

  • Googleスピードテスト:Google検索内から通信速度を測定できる
  • Fast.com:気軽に測定できる
  • USEN GATE 02:サービスごとに評価をしてくれる

最も気軽に通信速度を測定するのなら、Googleスピードテストがおすすめです。この記事を閲覧している方の多くはGoogle検索を利用していると思います。検索BOXに「スピードテスト」と打ち込んでみましょう。

通信速度が高速のWiFiは何?

大人数でヘビーに利用する方やゲームをする方など、より速いWiFiを利用したい方には、光回線をおすすめしています。

ただ、設置工事に時間がかかることや高額な料金が難点です。気軽に高速回線を無制限に利用したい方には、WiMAXをおすすめします。

最大速度と実際の速度の違いとは?

最大速度と実際の速度は違います。

最大通信速度
  • 全ての条件が揃った際に出る、理論上の最高速度

実際の速度
  • 実際に利用した際に出る速度

最大速度はあくまでも理論値のため、あくまでもご利用回線の上限として捉えておきましょう。